自サイト「Plaudite, acta est fabula.」の管理人・絆が送る、妄想少女のための妄想少女による妄想がかなり含まれる不定期日記です。
お泊り会をしよう、という話が出て、なぜだか三橋の家にいる。
もちろん千代ちゃんはいないわけで、男だらけのむさくるしいお泊りだ。
泉、田島、花井、阿部、オレ、それから三橋。
野球部繋がり、はみだし、オレ。
野球部じゃないのに、オレは何故だかここにいる。
理由は、あいつ。田島だ。
拒否権のない強制連行。
くそ、いっぺん死んでこいよ!!!
田島はオレを放置して遊んでやがるし、花井は野球部のおかんを発揮してなだめているし、泉は我知らずとしているし、阿部は三橋と話している。
はみ出しものだ。
ハブだ。
かえるに帰れない状況を、どうにかしてくれよ…。
夜も更ければ寝静まるわけで。
大の字になって眠るあいつらを見て、なんだか気が抜けた。
よくわからないけど、見ていて面白い。
田島の額に『肉』と書き、花井の眉間に皺を描き、戻って田島の腹には腹芸の後。
ぶっ…!!笑える!!
そういえばここは三橋の家なのに……三橋が、いない。
階段を下りてリビングに言ってみれば、外を見てボーっとしている三橋の姿。
あーあ。
きっと、神経質な奴なんだろうな。
田島とトモダチやってるからダメなんだって。
「みーはし!」
「うわぁぁ!!!」
おいおい、そんなに驚くなよ。
いじめたくな……いやいや、起きるだろ、あいつらが。
「どうしたよ」
「ぁ……ぅ……」
「眠れないの?」
コクコクと大きく首を縦に振る三橋を見て、首が取れそうだと思った。
そりゃぁ眠れないよな。
田島のいびき、うるせぇもん。
「じゃあさ、少しだけここにいようぜ?」
そっと三橋の手を握った。
田島が言ってたもんな。
人の体温を分けるようにすると落ち着くんだって。
シガポのうけうりらしいけどね。
「――は、おれ、の家、に来て…よかったの…?」
あぁ、オレ?
「それ、オレのセリフ。オレ、来ても良かったの?田島に拉致られただけだけど」
「う、うん!!お、れ きみと、話せて、嬉しいっ!!」
な、なんだこの小動物!!
めちゃめちゃ可愛い!!
あぁ、もう、ぎゅってしたくなるーー!!(やめました、変体さんにはなりたくないので)
「それなら、オレも嬉しいよ。」
「おれ!!きみと、話してみたかったん……だ……」
お?
うつらうつらと三橋の目が閉じていく。
体温を分かち合うって……効果は抜群だ!!
「寝ちまいな。オレが側にいてやるよ…」
「……すぅ…」
眠りの国へと入国した三橋は、とても可愛かった。
そのうち、三橋の手が暖かくなって、オレも眠りに落ちたんだ。
朝は田島の叫び声で目が覚めた。
不眠症の夜
(なんだよ、この『肉』の字!)(え、知らないの?)(知ってるよ!!)
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