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自サイト「Plaudite, acta est fabula.」の管理人・絆が送る、妄想少女のための妄想少女による妄想がかなり含まれる不定期日記です。
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もしも翼があったなら、なんてよく言うけれど……
もしも翼があったなら、キミはどこかに行ってしまうのだろうか。
どこか遠くへ、飛んで行ってしまうのだろうか。
そのとき、私は連れて行ってもらえない。

だって、キミには神子様がいるんでしょう?
弁慶の手紙にそう書いてあったよ。
熱を上げている女性だって。
ねぇ、ヒノエ。
キミにとって、私はどんな存在なのかな。
私にとって、キミは私の命よりも大切だよ。
そういうとキミはいつも怒るけれど、本当なんだ。
私だけじゃないと思う。
熊野に生きる人間にとって、キミは大切で、大事で、尊敬しているんだ。


ねぇ、ヒノエ。
もしも私に鳥のような立派な翼があったなら……
キミのもとへ、飛ぶことを許してくれますか?




IF……

(好きだなんて絶対に言わないから)
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「田島コールいきまーす!!せーのお!!!」


浜田の声と援団の手拍子に合わせて、田島コールが始まる。
スタンドが、スタンド全体が、揺れた。


『たっじま!!たっじま!!』


オレの声なんて全く届かないけれど、声を張り上げた。
届かなくたっていいよ。
ただ、オレの声が、あいつの糧となるならば。
いくらだって、くれてやる。


『たっじま!!たっじま!!』



高瀬の打った8球目は、ストライクゾーンを外れた。
あれが高瀬のシンカー。
よく切れる。
ストレートは田島に通用しない、シンカーもボール球じゃ振らない。
とすれば、次にくるのはきっと。
高瀬が投げたボールは、田島のバットの先をすり抜けて河合のミットに収まった。
ストライクゾーンに入るシンカーだったんだ。でも、田島でも打てなかった。


落ち込んでるんだろうな。
そう思っていても、オレたちは叫ぶのをやめられない。



最終回、バッターは阿部から。
泉。
栄口。
巣山。
二死二、三塁。

4番、田島。

形振りかまわない、声援。
田島コール。





「たじまあぁ!!!」






硬球を打つ、金属バットの綺麗な音。
雨の中、レフトに落ちる白球。

阿部が還って、同点。
泉が還って、勝ち越し。




田島、お前すごいよ。
一塁で「うしゃー!!」と腕を振り上げた田島に、スタンドからは大きな声援が沸いた。そして、絶えず「田島」「田島!」と声が上がっていた。


この試合に、最後の最後で光が見えた。



コール

(たじまーーー!!!)(これで、逆転!!)

紅く染まる大地に、オレはたたずむ。
緑も、黒も、何もない。
大地の色すらわからない、ただ紅い大地に、いる。

見下ろすのは幾多の人々。
幾多の記憶。

そして、トモ。



あぁ、あそこに眠るはオレの戦友。
共に戦いし、記憶。
紅い、紅い人。
彼はどんな人だったか。
――それすらも思い出せず。


あぁ、あそこに眠るは、オレの盟友。
共に酒を酌み交わした記憶。
蒼い、蒼い人。
彼はどんな友だったか。
――それすらも、思い出せず。


あぁ、ここに眠るは……好敵手。
刀を、交わした相手。
……キミは、ダレだっけ?




紅く、紅く染まった大地に、オレのトモは、いない。
ただ立ち尽くす。
戦友も、盟友も、好敵手すらいなくなったこの地に。


空を見上げれば、一面の   アカ








さらば戦友よ、盟友よ、好敵手よ

(さらば友よ)(天下は、オレのものだ)(……くだらない闘いだったよ)

お泊り会をしよう、という話が出て、なぜだか三橋の家にいる。
もちろん千代ちゃんはいないわけで、男だらけのむさくるしいお泊りだ。
泉、田島、花井、阿部、オレ、それから三橋。
野球部繋がり、はみだし、オレ。
野球部じゃないのに、オレは何故だかここにいる。
理由は、あいつ。田島だ。
拒否権のない強制連行。

くそ、いっぺん死んでこいよ!!!

田島はオレを放置して遊んでやがるし、花井は野球部のおかんを発揮してなだめているし、泉は我知らずとしているし、阿部は三橋と話している。
はみ出しものだ。
ハブだ。

かえるに帰れない状況を、どうにかしてくれよ…。










夜も更ければ寝静まるわけで。
大の字になって眠るあいつらを見て、なんだか気が抜けた。
よくわからないけど、見ていて面白い。
田島の額に『肉』と書き、花井の眉間に皺を描き、戻って田島の腹には腹芸の後。
ぶっ…!!笑える!!

そういえばここは三橋の家なのに……三橋が、いない。
階段を下りてリビングに言ってみれば、外を見てボーっとしている三橋の姿。
あーあ。
きっと、神経質な奴なんだろうな。
田島とトモダチやってるからダメなんだって。


「みーはし!」

「うわぁぁ!!!」


おいおい、そんなに驚くなよ。
いじめたくな……いやいや、起きるだろ、あいつらが。


「どうしたよ」

「ぁ……ぅ……」

「眠れないの?」


コクコクと大きく首を縦に振る三橋を見て、首が取れそうだと思った。
そりゃぁ眠れないよな。
田島のいびき、うるせぇもん。


「じゃあさ、少しだけここにいようぜ?」


そっと三橋の手を握った。
田島が言ってたもんな。
人の体温を分けるようにすると落ち着くんだって。
シガポのうけうりらしいけどね。


「――は、おれ、の家、に来て…よかったの…?」


あぁ、オレ?


「それ、オレのセリフ。オレ、来ても良かったの?田島に拉致られただけだけど」

「う、うん!!お、れ きみと、話せて、嬉しいっ!!」


な、なんだこの小動物!!
めちゃめちゃ可愛い!!
あぁ、もう、ぎゅってしたくなるーー!!(やめました、変体さんにはなりたくないので)


「それなら、オレも嬉しいよ。」

「おれ!!きみと、話してみたかったん……だ……」


お?
うつらうつらと三橋の目が閉じていく。
体温を分かち合うって……効果は抜群だ!!


「寝ちまいな。オレが側にいてやるよ…」

「……すぅ…」



眠りの国へと入国した三橋は、とても可愛かった。
そのうち、三橋の手が暖かくなって、オレも眠りに落ちたんだ。







朝は田島の叫び声で目が覚めた。





不眠症の夜

(なんだよ、この『肉』の字!)(え、知らないの?)(知ってるよ!!)







兄上。

ボクの大好きな兄上。


兄上は陰陽師。
じい様の孫って言われてる、陰陽師になる人。
すごくかっこよくて、強くて、ボクの憧れなんだ。
憧れだけど……すごく羨ましい。

ボクの力が安定しないから、じい様のお手伝いも出来ないし、式だって見ることが出来ないときもある。
じい様はいつも「時が来れば安定する」って言うけれど、そんな兆しないもの。
ボクだって、じい様のお手伝いがしたいし、兄上の力になりたい。
じい様の式だって毎日見たいし、お話したいし、傍にいたいよ。


……ボク、兄上たちが羨ましい。
見鬼の才だってあるし、陰陽寮に属してるし。
ボクは、そこにはいけない。
だって、力がないから。


どうしてボクは兄上じゃなかったんだろうって思うときもあるんだ。
ボクが兄上なら、ボクはじい様に必要とされてたんじゃないかって。
でも、そういうとじい様の式はみんな怒るんだ。
「お前はお前でいいんだ」って。
ボク、彼女に泣かれるとすごく困る。
だって、彼が怒るし……ボクが悪い気分になる。
でも、彼らが大好き。
兄上も大好き。

だから、このままでいたい。




ずっとこのままが続けばいいのに。






「あんのくそじじぃぃぃ!!」

恒例行事のごとく叫ばれるその声が、時に心地のよいもの。














あぁ、すみません!!お試しです!
設定をつかむために書いてみました。
……わかる人はわかるね。
少年陰陽師、はじめます。
遙か3、ハリポタ撤去です。……とりあえず、設定変更と内容変更して新規に連載開始しようと思います。
ご了承ください。

……BASARAでもはじめちゃう?
薔薇乙女でもはじめちゃう?
茅田作品でもはじめちゃう?
……
やりたいものがありすぎる!!

とりあえず目下の目標!

遙か1と少年陰陽師の連載を始めること!!
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